日赤秋田聞き書き隊第3期生養成講座を開催しました。

本学地域交流センターでは9月14日(土)と10月5日(土)の2回にわたって、聞き書き作家の小田豊二先生をお招きし、日赤秋田聞き書き隊第3期生養成講座を開催しました。受講生は20名余りで、18歳から70歳代と、幅広い年代の方が集まってくださいました。講座は3部構成で、第1部では小田先生から「聞き書きとは何か」を学び、第2部では小田先生と語り手との対話を聞き、その内容を各々が作品にしました。

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第3部では、それら作品一つひとつに対して小田先生が講評されました。小田先生はすべての作品へ直に言葉を書かれます。先生のお人柄をそのまま表したかのような丸くて温かい字と添えられた花丸に、受講生は、「父の米寿の記念に自伝を作ってあげようとしていたので、ナイスタイミングでした。感謝しています」「この人生の中で強烈な1ページとなりました。最高にたのしかったぁ~」「感動しました。自分の親からの話をまず最初に聞きたくなりました」等々、聞き書きの仕方について学びを深めた人、初めての体験に心が躍った人、親の人生を改めて知りたいと感じた人、皆それぞれが受講して良かったと感じながら帰られたようです。
この取り組みも3年目になりました。小田先生からは「聞き手だけを集めるのではなく、語り手を集めることが重要。そのうえで、聞き手と語り手とを繋ぐシステム作りに励んで欲しい」とアドバイスをいただきました。受講生の言葉を借りると「聞き書きとは、その人の歴史とその地域の歴史を残すツール」です。今後、地域交流センターでは、聞き書きをはじめ、地域の人々がより繋がれるような働きをしていきたいと思います。(地域交流センター)

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